通勤・通学にバスを使う街と聞くと、東京都や大阪府を思い浮かべる人も多いはず。乗合バスだけで通う人の割合が日本一なのは、長崎県でした。
通勤・通学に乗合バスだけを使う人の割合(2020年)
47都道府県を一本の線に並べました。点を押すと、その県の数字が出ます。
長崎県1位9.91%(全国平均の4.49倍)
- 長崎県
- 福岡県
- あなたの県(記事の上で選べます)
長崎県は東京都の4倍、大阪府の8倍。2010年も11.93%で1位でした。
しかも、自転車は47位
長崎県の通勤・通学の手段(2020年)
全国では、通勤・通学する人の9.81%が自転車だけで通います。長崎県は2.4%。2010年も46位でした。
坂の街と、街じゅうを走るバス
長崎市の資料によると、長崎の市街地は、港に注ぐ2本の川沿いのわずかな平らな土地と、それに連なる斜面にできています。高度経済成長のころ、斜面が住む場所として求められ、斜面の市街地ができました。
長崎市の別の資料は、路線バスが市の全体をカバーする主な公共交通で、通勤・通学では特に乗合バスが使われていると書いています。
もしかして、坂道を自転車で上り下りするより、バスと歩きのほうが通いやすい街なのかもしれません。
家計のバス代も1位
1世帯あたりの1年間のバス代(二人以上の世帯、2023年~2025年平均、47都道府県に換算)
タクシー代も8,495円で3位(全国4,371円)でした。
そういえば、04 埼玉県のガソリンの物語は、車を走らせるガソリンの値段の話でした。長崎県でも、自家用車だけで通う人は59.6%で、全国(46.91%)より多い。バスの県でも、通勤・通学の主役は車です。
長崎県では、坂の上へ、バスが通う。
全順位表
通勤・通学に乗合バスだけを使う人の割合(2020年)
| — | 全国 | 2.21 | 1.00 |
|---|---|---|---|
| 1 | 長崎県 | 9.91 | 4.49 |
| 2 | 福岡県 | 5.34 | 2.42 |
| 3 | 広島県 | 4.45 | 2.02 |
| 4 | 沖縄県 | 4.28 | 1.94 |
| 5 | 北海道 | 4.04 | 1.83 |
| 45 | 山梨県 | 0.63 | 0.29 |
| 46 | 香川県 | 0.63 | 0.28 |
| 47 | 群馬県 | 0.38 | 0.17 |
※総務省統計局 社会・人口統計体系(元の統計は令和2年国勢調査)の自宅外通勤・通学者数。
読んでみて、どうでした?
出典
- 社会・人口統計体系 都道府県データ 基礎データ H 居住(自宅外通勤・通学者数。元の統計は国勢調査)(総務省統計局、2010年度・2020年度) https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000010108
- 家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(総務省統計局、2023年~2025年平均) https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 「さかんまち」長崎のなりたち(長崎市) https://www.city.nagasaki.lg.jp/page/2179.html
- 本市の公共交通の現状と課題について(長崎市、2024年5月) https://www.city.nagasaki.lg.jp/uploaded/attachment/28150.pdf
この記事は、上記の統計を加工して、統計物語が作成しました。
※家計調査の県庁所在市の値(調査都市が複数ある県は世帯の数で加重平均した値)を、その県の値としています。



